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L'antre de Shigeru Mizuki
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Tetsujin 4
鉄人4
Kashihon manga by Shigeru Mizuki,

Published in 1959
Publisher: Angel Bunko
Language: Japanese
Book series: #4
Imprint: Bôken Katsugeki

Informations:
【コメント】
東真一郎「プラスチックボーイ」/佐藤たけしげ「続・液体X」/横山まさみち「殺人鬼」

エンゼル文庫が発行したSF冒険活劇アンソロ「鉄人」。娯楽性を全面に推しだした誌面が印象的。表紙に某少年ジェット的な少年が走っていたり、見返しには何処かで既視感在りのお歴々が勢ぞろい(これは他の巻と共用)していたり。収録作品に登場するヒーロー達もなんとなく何処か他所に原型を感じたり。しますが、基本的に正義の味方が悪漢を懲らしめる、明朗に楽しみやすい内容。本誌全4号と別冊で2号、都合6冊が発行されたシリーズ。中でも最難関なのがこの4集(昭和34年発行)。巻末に東真一郎「プラスチックボーイ」を収録した、すなわち、水木しげる物件。この「プラスチックボーイ」、前年(昭和33年)に綱島出版から発表された「プラスチックマン」のリライト版。「マン」では青年風の男性であった登場超人を「ボーイ」ではその名の如く少年に改変。全90頁超の内容を30頁程に圧縮。同じエピソードが所々で描き直され、繰り返し使用される事が多く、その毎の風情・色の違いが魅力でもある水木作品ですがそのリライト路線の先駆けとなる1作。基本的な話の筋はリライト前と同じですが、そこに水木独特の取捨が加わり、なにか名状し難いテンポ(カットアップ的なというか何というか)を作品に与えています。加えて、注目すべきはその絵柄の進化。「マン」では水木らしさを存分に感じさせながらも、舶来の影響を色濃く残していたのに対し、「ボーイ」では完全に「水木調」といった絵柄を、間1年にして完成させています。手法、絵柄等々水木初期作品にして一つの完成形ともいえる所ではないでしょうか。コマ単位で見ても後に繰り返し使われる、どこかで見たことのある図版が散見されニヤリとさせられる所の多い作品です。「編集後記」部になんらかの紙片貼付を剥した跡(古書店の値札でしょうか?糸綴じ穴や書店印の押印等は無く貸本屋の貸出票跡では無さそうです)がありますが、それ以外は目だったイタミの無い状態良好個体です。



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Tags:
shigeru mizuki